自転車通勤を決意した直後に悩むのがバイク選びです。
目的地までの距離や、どの程度の頻度で使用するかによって選ぶバイクも少し変わってくると思います。
ここではクロスバイクにフォーカスを当て、主要な各パーツの特徴と初めてクロスバイクを購入する際のおススメブランドやおススメのバイクなど解説しようと思います。
クロスバイクとは
クロスオーバーバイクとも呼ばれ、ロードバイクとマウンテンバイクを掛け合わせたような性能のバイクです。
その用途は幅広く、ちょっとした買い物や通勤、通学などの普段使いから、サイクリングなどの軽い運動まで幅広い用途で使うことが可能です。
クロスバイクの特徴
クロスバイクの特徴は他のスポーツバイクに比べアップライトポジションで乗ることができます。
タイヤサイズもロードバイクに比べて太いので、少しくらいの凸凹や段差も衝撃を吸収してくれるので乗り心地が安定しています。
通勤で使用する場合は、片道の走行距離は5km~10kmならちょうどいい距離だと思います。
15kmくらいまでなら問題はないと思います。
ハンドル
スポーツバイクのハンドルタイプは非常に多く、フラットバー、ライザーバー、ドロップハンドル、ブルホーンバーのざっくり4種類あります。
クロスバイクのハンドルはフラットバータイプです。
さらにもともとのハンドル位置が高めなので、上体を起こして乗ることができ、スポーツバイク初心者でも比較的ラクに乗ることができます。
ロードバイクなどで見られるドロップハンドルはかなり前傾姿勢となるので、初心者にはある程度慣れが必要です。
タイヤ
スポーツバイクのタイヤは、タイヤの構造、規格、太さなどによって細かく分けられますが、ここではタイヤの太さの違いでどのような特徴があるのかだけ解説します。
太いタイヤは、太くなるほど空気量が多く必要になり、そのぶん衝撃吸収力が高くなります。また、パンクにも強くなります。
細いタイヤは、細くなるほど路面との摩擦が小さくなり、スピードに乗るのも早いです。一方、キズや小石に弱く、パンクしやすいというデメリットもあります。
クロスバイクのタイヤはマウンテンバイクやママチャリよりは細いですが、ロードバイクに比べると太く、衝撃を吸収してくれるので手首などの負担が少なく、乗りやすいです。
タイヤサイズは28c~32cが一般的で、ロードバイクの23cに比べるとかなり太いことが分かると思います。
フレーム
スポーツバイクのフレームには主にカーボンフレーム、アルミフレーム、クロモリフレーム、スチールフレームがあり、それぞれメリットとデメリットがあります。
クロスバイクのフレームは、ノーブランドのクロスバイクでない限りアルミフレームが使用されています。
ブランドによってはクロモリを使用したものもありますが、アルミもクロモリも初心者には良い素材です。
アルミフレームは衝撃吸収性の関係で手首や身体への負担はありますが、サビに強いのとその軽さから、初心者には扱いやすいと思います。
クロモリフレームは衝撃吸収性が高いので身体への負担が少なく、乗りやすいです。
サビについてはメンテナンスが必要になりますが、これはフレーム素材に限らず必要なことですので、初心者がこれから知識を増やしていくにはアルミでもクロモリでもどちらでもいいと思います。
ブレーキ
スポーツバイクでは主にVブレーキ、キャリパーブレーキ、ディスクブレーキの3種類のブレーキが採用されています。
クロスバイクではVブレーキが採用されていることが多く、メンテナンスがし易いのでスポーツバイクに乗り始めたばかりの初心者に向いていると言えるでしょう。
このほか、Vブレーキは雨に強いことと価格も安価なものが多いので初心者に向いています。
まとめ
クロスバイクの特徴を各パーツごとにざっくり解説してみました。
スポーツバイク入門編としてクロスバイクは初心者でも乗りやすく、非常にハードルは低いです。
そして、用途も幅広く通勤・通学からサイクリングまで使えます。
ただし、クロスバイクでスポーツバイクの面白さを覚えると必ずロードバイク等、次の本格バイクが欲しくなります。
まずはクロスバイクからスタートし、スポーツバイクの乗り心地やメンテナンスなどを覚えてから次のステップへ進むのも悪くないと思います。
比較的アップライトポジションで乗ることができ、タイヤも太く乗り心地は安定している。
用途も幅広く、普段使いやサイクリングまで対応でき、万人に向いている。
スポーツバイク初心者には特におススメ。
おススメのクロスバイク3選
TREK (トレック)
1975年創業のアメリカのブランドです。 トレックはアルミニウムフレームやカーボンフレームを自社開発。また、OCLV(Optimum Compaction, Low Void)カーボンを使用した初めての完全自社製造「5500」と「5200」を発表し、そのフレーム重量は1.11kgと世界最軽量のロードバイクフレームとなったブランドです。
人気大手メーカのクロスバイクではかなりリーズナブルな価格のFX1Disk。
2019年モデルまではVブレーキで価格も45,000円とかなりリーズナブルでしたが、2020年からディスクブレーキとなり価格もアップしました。
初心者には扱いづらい使用となりましたが、トレックの自転車は正規代理店での販売しか認めていませんので購入したお店でメンテナンスが可能です。また、生涯保証で安心できます。
私が初めて購入したスポーツバイクもトレックのFXシリーズでした。
正規代理店で購入したので、メンテナンスの心配はほとんどありませんでした。
おススメです。
GIANT (ジャイアント)
ジャイアントは1972年創業の台湾の自転車ブランドです。
台湾ブランドと聞いてもあまりピンと来ないかもしれませんが、自転車業界の中では、台湾は有数の自転車先進国です。
その台湾を代表するブランドがジャイアントです。
ESCAPEシリーズはジャイアントのクロスバイクで最もリーズナブルです。
フレームはアルミフレームですが、フォークがクロモリとなっており衝撃吸収性を高めています。ブレーキもVブレーキで比較的メンテナンスも容易です。
これから始めるにはとても良いバイクだと思います。
私が初めてクロスバイクを購入する際、トレックのFXシリーズとジャイアントのESCAPEの二択でした。悩んだ結果、ESCAPEに決め、近くのバイクショップに見に行ったのですが、ジャイアントは取扱っていませんでした。
最終的に近くのバイクショップでメンテナンスも考慮しトレックを購入しましたが、今でも乗ってみたいブランドです。
FUJI (フジ)
FUJI(フジ)は1928年に創業者である岡崎久次郎が商標をラーヂから富士に改称し、その歴史が始まりました。つまり、国産ブランドということになります。
特にアメリカのバイクシーン黎明期をけん引したロードレーサーは人気が高く、現代ではFeatherに代表されるピストバイクがストリートを中心にブームを起こしました。
FUJIのクロスバイクでいちばんリーズナブルなのはRAIZです。
フレームはアルミフレームですが、フォークがクロモリとなっており衝撃吸収性を高めています。ブレーキもVブレーキで比較的メンテナンスも容易です。
全体的にストリートっぽいカッコいいバイクです。